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AV女優酒巻みくる(さかまき・みくる)は、愛が欲しくてたまらない。

深夜のバスタイムは自分と坂巻みくるが溶け合う瞬間。

明日はグラビア撮影のお仕事があり、撮影も都内で近いのに、集合時間はAVと同じだ。

「冬場の撮影は、昼ぐらいから、色が変わるから早めに撮影しないといけない」と、グラビア担当の人に言われているのだけど、「どこが違うんだろうか?」と、私は理解できない。

でも、AVとは違い、男優はもちろんいないし、なによりも、「撮影されて褒められる」時間がたまらなく好きだ。

みくるんはナルシスト?

ナルシストじゃない女の子なんて、どこにいるんだろう。

「可愛い」と言われてウキウキしない女の子なんて、どこにいるんだろう。

そうやって、自分を煽ってくれないと、自分がどこにいるのかも分からないから、すべり落ちてしまいそうになる。

何もかも嫌になってしまいそうになる。

イベントでは、たくさんの男の人たちが、自分のAVを何枚も買ってくれて、列を作り、撮影をしてくれたり、サインを待っていてくる。

そのときのみんなの上気した表情がたまらなく嬉しい。

「みくるん大好きだから! 応援してるから」と勇気を出して言ってくれるひと言が嬉しい。

みくるんは、ちょっと照れながら、「ありがとうございます」と答えているけれど、その中にいる自分は、すごくドキドキしながら、飛び上がりそうなぐらいにはしゃいでいる。

自分が好かれていることが本当に嬉しいのだ。

学生時代、私は友達の後ろにじっとしている女の子だった。

そんな影の存在のような自分に告白してくれた男の子もいたけれど、お付き合いもしたけれど、SEXもしたけれど、「自分が欲しいもの」じゃなかった。

私が欲しいのは、クラスの人気者の位置であり、たったひとりの男の子にだけ愛をもらっても物足りなかったのだ。

「わがままで欲しい欲しい病で、それでいて自分から欲しいと言えなくて……」

ひとり言が、湯船の中に消えていく。

ファンからプレゼントされた入浴剤は、フローラルな香りがとても心地よく、お仕事の前日などに使うようにしている。

自分とみくるんを溶け込ませ、なじませるためのおまじない。

お仕事が連日続くとき、この香りはみくるんの全身を包む。

AVでSEXをすることの抵抗はいまだに続いているし、恥ずかしさは無くなることはないだろう。

でも、リリースされた後にあるサイン会で、大勢のファンの愛情たっぷりの視線に晒されるのが大好き。

そうやって、みんなの愛が得られているみくるんが、羨ましくてたまらなくなる。

「私と酒巻みくるは何が違うんだろう」……自問自答がまた声に出てしまい、湯船に溶けていく。

服を脱ぐだけならば、彼氏の前で裸になったときと、何が違うんだろう。

男の人たちの私への愛は嘘ではない。

自分の稼いだお金と、貴重なプライベート時間を、一瞬と言ってもいいような、私との時間に捧げてくれるんだから。

でも……みくるんではなく、自分自身になってしまったら、この愛情はどこか別の女の子に捧げられるのだろうか。

たくさんの愛が欲しくてたまらなくて、心がキューっと掴まれたような気分になった。

こんな暖かくて甘い香りがする空間は、みくるんの香りだと考えると、居心地は完璧なわけじゃない。

でも次第に私の意識は、みくるんの中へと押し流されていく。

AVライター葉隠美喜男(はがくれ・みきお)は、「今日もパソコンに向かい、愛を叫ぶ」

じっくりAV鑑賞というわけにもいかないのが締め切り寸前のレビュー作業。

メモ取りした内容を思い出しつつ、プレイヤーをたまに動かして再度確認を取りながら、原稿を進めていく。

今日は雑誌媒体の原稿なので、文字数制限があり、とても厳しい。

たった400文字では、酒巻みくるんへの愛が伝えられない!

もどかしい気持ちと、「これは絶対に書き加えないといけない」という使命感。

みくるんのAVにおける愛を発見して、それを伝える作業は、俺の使命といっていいだろう。

書いては消して書いては消して、まるで文豪の作業のようだと思いつつも、文豪がどうやって小説を書いているのは俺は知らない。

みくるんの愛が伝わるプレイというのは、フェラチオなど、男を愛撫しているときに滲み出る。

そう、彼女は愛を男たちに注ぐ伝道師なのだ!

痴女っぽい雰囲気を出そうとしている作品でも、「愛の深さと優しさ」が出てしまって、まるで痴女には見えないのだが、そこが最高なのだ!

彼女は絶対に、「自分の愛を伝えるのが大好き」なんだろう。

渾身の締め文章が上がり、原稿を早速メールで送信すると、溜まりに溜まった自分自身にご褒美を与える時間になる。

いわゆるオナニータイム……(笑)

満足な原稿と満足な射精を終えた俺は、PCからTwitterのタイムラインを覗くと……

「私はみんなの愛をもらって可愛くなれるんだよ!いつもありがと」というみくるんのTweet……え? もらう側だったの、みくるん。

相手から違うと言われようとも、俺が思っているからいいのだと思うようにするけれど、原稿のオチが真逆なことが、脳内をサイレンのように響きまくる。

なぜか部屋で素っ裸になり、「俺はみくるんが好きだ! まくりんも好きだ!」と叫んでみた。

男が女の気持ちを分からないなんて当たり前のこと!

ただただひたすら、ファンに負けないぐらいの愛を、原稿に叫ぶのだ……。

ああただひたすらに虚しい(笑)

AV女優扉乃まくり(とびらの・まくり)は、「ファンに愛を捧げることに夢中になりつつある」

愛っていうのは、もらうものだと思っていた。

バレンタインデーなんて、チョコを作る友達からもらう日だと思っていた。

自分からあげたことはない(笑)女子力ねぇなぁ(笑)

でもAV女優・扉乃まくりになって以降、女子力というわけではないが、「愛をみんなに与える」ことが嬉しくてたまらない。

「自分の愛が、こんなにも人を幸せにする」なんて、聖母のような気持ちになって、キュンキュンしてしまう。

愛情というのは、バランスだと思っている。

「ご奉仕プレイ」なんて言葉があるのは、AVで初めて知ったけど。

捧げられることが大好きなんだろうな、みんな。

AV内ではそういう感じなのに、AV女優として、ファンイベントに出ると、愛情たっぷりの視線を感じることができて、嬉しくてたまらなくなる。

みんなをギューっと抱きしめたくなる……いや、マジで。

そのうちに、私自身の中の愛情を与える感情が、爆発してしまったのだ。

AV撮影をしていると、実際の感情とはまた違うかもしれないけれど、愛情を感じる。

ケアしてくれるスタッフ、どれだけ激しく責めていても、実のところ、とても優しく責めてくれる男優。

ハードプレイになればなるほど、ちゃんと責めてくれて、早く撮影終了に導いてくれることがある。

なまぬるい責めで、監督が納得しなければ、時間はどんどん過ぎていくのに、ツラい時間が重なるのに終わることがない。

ということで、男優さんは、見ている側が納得できるような陵辱を施してくれる。

これだって、愛情の一種だと思うのだ。

仕事が終われば、マネージャーさんが家の側まで送ってくれるし、日々の社会的作業を手伝ってくれる。

社会性の欠如は私の得意とするところだから(笑)、それだけでもありがたい存在だ。

そうやって過剰な愛情を施された結果、私は愛情を与えることに快楽を覚えるようになった。

「会うだけでも笑顔でいてくれるファンに、どんな愛が与えられるのか」

日頃、料理など全くしない私が、手作りのお菓子を作るなんて日が来るとは思っていなかった。

ひとり一人に心を込めた手書きのメッセージカードを書く日が来るとは思っていなかった。

そういう作業をしていると、脳内のドーパミンがバンバンと放出されていき、ファンに対して、まるでお母さんのような気分になっていく。

「お仕事の調子はどう?」

「今度、昇進試験があるって言っていたけどどうだった?」

「徹夜でリポート書いて、ご苦労様」

みんながくれたプレゼントを思い出すと、みんなの愛情をたっぷり味わえる最高に至福の時間を得られるようにしてくれたのは、ファンなんだと思う。

その環境にいる、扉乃まくりを作ってくれたスタッフにも感謝しかない。

日常は、怒りを覚えようが、悲しさでいっぱいになろうが、時間は勝手に通り過ぎていく。

ならば、「優しさ」でいっぱいになっているほうが、どれだけ気分がいいか。

撮影前に監面(監督面接)をしているときに、

「今回のまくりんは、こんな感じです」と、毎回考えてくれることにキュンとしてしまい、

「どういう感情ですか?」

「どこで快楽堕ちしますか?」

と質問を矢継ぎ早に繰り返すと、監督は嬉しそうに、

AVには全く映らないであろう、背景などを教えてくれる。

扉乃まくりのことを、思いっきり考えてくれていた、その時間に感謝しつつ、撮影の中で、愛情のご返杯をするわけだ。

お酒を飲まないのに、酔っ払っているような気分にさせてくれるので、お得な幸せでもある。

AV女優扉乃まくり(とびらの・まくり)は、「感謝のお返しのために、AV女優を続けている」

バレンタインデーも近づいてくると、デパ地下にある洋菓子店は、より一層、華やかな彩りになっていく。

自分では彼氏にあげるとか、友達にあげることを全くしてこなかったにも関わらず、その景色を見ているとウキウキするので、買いもしないのに、なぜか立ち寄ってしまう。

何かを探しているように見えるのかな、今の自分は。

試食をする勇気がひとりでは出なくて、友達がいて欲しいのだが、そういうタイミングにまできちんと付き合ってくれる子は少ない。

「犠牲者A」と呼んでいるといるBARで知り合った女の子にLINEして、「今日、デパ地下デートがしたい!」とおねだりをする。

その子は律儀に付き合ってくれるのだ!

ちなみに、ファンイベントで配るお菓子を作ったのは、ほとんど彼女だった(笑)

私は、横から邪魔をする子どものように、お菓子ができあがっていく過程を楽しんでいたのだ。

「本当に可愛い顔をするよね」

意味も目的もない、デパ地下練り歩きをしているときに、不意に言われたとき、予想もしていない言葉に、同性相手に真っ赤になってしまった。

こんなキャラクターになれたのは、まくりんと呼ばれるようになってから。

どんなひと言にも、素直にリアクションすることができなかったはずなのに、今では、「もっと言って!」と甘えてしまう。

フルーツをメインにデコレーションされたケーキをひとつだけ買って、「はい。今日のプレゼント」と彼女にあげると、ちょっと困惑した笑顔で、「ありがと」と受け取ってくれた。

AVでファンに与える大きな愛も大好きだし、こういうふとした小さな愛も大好き。

世の中全体が、愛情たっぷりな景色になる、バレンタインデーをこんなに楽しめるようになるなんて、10代の頃、全く思ったことがなかった。

彼女は、いつものBARに行くといって去っていった。

私は、ファンへの愛情のお返しという名のサイン書きが、山ほど家に積まれているから、自宅へ帰る。

愛情は与えられた分、お返しをすると、さらに倍になって返ってくる。

寒さはキツいけれど、風のないその日は、夜の道も心地よい。

立ち止まって、ライティングされた老舗デパートに声をかけられた気分になり振り返る。

見方によっては不気味なその外観が、すごく優しく女神のようにまくりんのことを見つめている気がしたから。

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昨年5月から、書き始めた小説「AV好きすぎるAVライターとAV嫌いすぎるAV女優」です。

これからも読んでいただき、続けていければ幸いです。

ちなみに、特定モデルとなるAV女優や、AVライターはおりません。

これは、小説です。

男女の違いや、価値観の違いを、AV女優たちの目線で綴っています。

麻雅庵(あさがあん)

人は私を、「AV業界重鎮ライター(笑)」と呼ぶ。理由は、「やたらAV女優と知り合いだから」。その関係性から知り得る、AVにおける「意図していないけど、こぼれ落ちている」部分を紹介していきたいです。